Saturday, January 28, 2012

ヒンドゥの祈り

カライさんの案内で、ヒンドゥ寺院でのお祈りを見学させてもらった。Balik Pulau(島の裏側という意味だそうだ)という小さな田舎の村まで、ペナン島中央の峠を突っ切って約1時間のドライブ。目指すお寺は、夕暮れののどかな田園風景の中にぽぉっと浮かび上がった明かりと、むせるようなお香の煙の中にあった。小さなお寺では、ローカルの人たちが、ココナッツの葉とバナナの木の幹を使って、お祝いの飾り付けをしている最中だった。明日ここで結婚式があるらしい。上半身裸の年老いた司祭は、インドから派遣されて来ている人だそう。 ある日突然目を開けたといわれる奇跡の仏像がこの寺にはあるそうで、それも見せてもらった。信者さんに混じって神聖な煙を浴びさせてもらったあと、わたしも額に白と赤の灰のような粉をこすりつけてみる。なんでもいいから祈れと言うので、世界の平和と相互理解について(そういう気持ちになるのよ、こういうところにいると!)祈ってみた。考えてみたら、「祈る」なんてこと、わたしの日常生活にはほとんどなくなってしまったなぁ。カライさんやその息子さんと親戚の人たちの祈る姿を見ながら、こういうことを代々繰り返しながら「祈り」が自然に生活の一部になっている暮らしって、とっても素敵だなぁと思う。

ヒンドゥ寺院のメインの祭壇
のどかな田園風景の中に、ぎょっとするような5つの大蛇の像。
それに向かって熱心に祈りを捧げる信者さん
神聖な煙を浴びて額に灰をつける
お堂の端っこに座って熱心に祈る信者さん。
祈る場所はどこでもいいみたい 
ココナッツの葉とバナナの木で
結婚式の飾りつけが施された参道入り口

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