Sunday, January 22, 2012

火鍋

旧正月除夜、ということでお店はどこも閉まっている。ジョージタウンを探し歩いてたどりついたのが、「ゴールデン・バーベキュー」というチープな名前の火鍋やさん。このクソ暑いのに鍋かい。でも他はどこもやってないので仕方がない。がらんとした店内には不安になったけれど、聞くと今夜は予約でいっぱいだと言う。ひとつだけ空いているという席に案内されて待っていると、予約客が続々と来るわ来るわで、店はあっという間に大盛況。みなさんニューイヤーズ・イブのお祝いに火鍋なんですね。この店、ひとり26リンギット(約US9ドル)の基本料金で食べ放題。店内のセンター・テーブルには、魚介類から肉類から野菜からきのこからライスからヌードルから、考えつく限りあらゆる種類の材料とスパイスが並べられ、そこから自分の好きな材料を持って来て自分のテーブルで調理する。調理法は、プレーンなスープと辛いスープのふたつに分かれた鍋に材料を放り込むか、鍋の周りにアルミホイルを貼った鉄板でグリルするかの2種類。材料があまりにたくさんあるので、目移りして思わずたくさんとってしまいそうになるけれど、残すと100グラムにつき5リンギットの罰金だそう。ワイワイとした店内の熱気と、なぜか急いで食べなきゃという気分を煽られる、中国のニューイヤー・ソングのBGM。火鍋の熱さも手伝って、汗だくでへとへとになったのだ。のんびりとした雰囲気のジョージタウンの旧正月の除夜に、思いもかけない体力勝負のディナーは、味と体験、ともにエクセレント!

がらんとしたストリートには、ここだけ人だかり
やり方のわからないわたしたちに調理法を教えてくれるお店の人
旧正月のお祝いはみんな赤い服を着るらしい
別テーブルでは、お店の人がラムをグリルしてくれる
焦るように食べたけれど、よく見ると、
歴史を感じさせる趣きのある外観なのだ

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