Sunday, January 29, 2012

ジョージタウン

街ごとユネスコの歴史的世界遺産に指定されているという、ペナンの中心ジョージタウン。海岸線にはコロニアル建築の大きな建物が点在し、海岸線から一歩入るとチャイナタウンやリトル・インディアなどの古い繁華街の中に、ショップハウスと呼ばれる伝統的な2階建ての長屋が縦横無尽に連なっている。老朽化して捨てられたような建物も多く、悲しい風景もそこかしこに見られるけれど、古い建物に漢字の看板が連なった通りをトライショーという輪タクでゆっくり廻ってもらうと、とってもノスタルジックな気分にさせられる。人口比率の高い中国系が圧倒的に目立つけれど、豪華絢爛な中国寺院に混じってモスクやヒンドゥ寺院なども街のあちこちに点在。旧正月を祝う中国のにぎやかな音楽が聞こえていたかと思うと、角を曲がればインドの音楽、別方向からはスピーカーを通してコーランのお祈りも。お香に香りに包まれて敬虔な気持ちになったかと思えば、その直後にはさまざまなスパイスの香りやバーベキューの匂いに食欲をそそられる。人種と文化が複雑に入り組んでひとつの街を成すジョージタウン。たいていの人が自分の属する民族の言葉とマレー語と英語の3カ国語を話すという。アジアの混沌を象徴する街なのだ。

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