Sunday, January 29, 2012

ニョニャ料理

古くからこの地に根付いていた中国系移民の子孫を総称してプラナカンといい、男性はババ、女性はニョニャと呼ばれる。この人たち、マレー文化と中国文化を折衷しただけでなく、さらにこの地ならではのインドやタイ、ビルマ、そして西洋の文化も柔軟に取り入れて、プラナカン文化というものを形成していった。ニョニャ料理は、そんなプラナカンの女性たちの家庭料理が起源。ペナンのニョニャ料理1号店という、ニョニャ・ババ・クイジーンというレストランに行ってみた。ペナンならではのショップハウスを改装した、外観・内装ともに趣きのあるとても素敵なお店だ。メニューの数は少ないけれど、どれもていねいに作り込まれた凝った味。開店と同時に行ったのでまだ忙しくなかったのか、英語の達者なオーナー・ニョニャがずっと相手をしてくれて、そんなアットホームなあったかい感じもまた、究極の家庭料理の心憎い演出なのだ。

ジューシーな肉と野菜がサクサクのクラストに入った
かわいい前菜、ニョニャ・パイティ

ポークを湯葉で巻いて揚げた春巻き(手前)
ヒカマと干しイカを炒めたサラダ
ちょっと切り干し大根を煮たような味がする
ペナン名物のカレー・カピタンは、
タマネギの甘さがマイルドなチキン・カレー

熟れ熟れのマンゴに黒餅米のソースをからめたデザート
プラナカンの庶民的バージョンなインテリア
ショップハウスの重厚で趣きのある外観

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