2016年のオリンピック招致レースには勝てなかったけれど、やっぱりシカゴはきれいな街だ。市の中心400ブロックを約30㎡のスペースを使って3Dモデルにした、The Chicago Modelは、Chicago Architecture Foundationが入ったビルの、スカイライトが明るいアトリウムで見ることができる。巨大な高層ビルを細部に渡って忠実に表現した技術はため息モノだし、市内のいろいろな地区のそれぞれの持ち味が見え隠れするあたりには、製作チームの地域に対する愛情が感じられて思わす笑みがこぼれる。白と淡いグレーの濃淡で統一されたカラーは、明るいアトリウムにひときわ美しく、ガラスで囲うなどのプロテクションが一切施されていないのにはちょっと驚き。夢中で見入っていてコーヒーこぼしちゃったりする人、いないんだろうか! 展示はオリンピック開催候補地に上がっていた頃の2009年から始まったそうだけれど、新しい建築物が出来たり改築があったりすると、そのたびにアップデートされているという。ジョン・ハンコック・センターの展望階からの夜景も必見だけれど、シカゴの全体像をひと目で把握しようとするならここもオススメ。そして、入り口のCAF・ギフトショップには結構おもしろいアイテムたくさんあって、意外に楽しめる穴場観光スポットなのだ。
Tuesday, June 26, 2012
Sunday, June 24, 2012
プライド・パレード
午前中に走ったハーフ・マラソンから家に帰る電車の中は、レインボーを纏った人々を満載。いよいよパレードだ。推定85万の人出だそうで、パレードのルートのほぼ中央に位置するウチの周りは、道路を渡るのも大変なほどの大混雑。パレードの前半を占めるのは、エマニュエル・シカゴ市長やクイン・イリノイ州知事を始め、改選の年に当たって選挙活動に精を出す多くの政治家たち。オバマ大統領が同性結婚を支持する方針を発表したことを受けて一層の盛り上がりを見せるLGBTの市民グループ。そしてゲイ・コミュニティがメディアの話題になると必ず登場する宗教団体の人々は、今年は仲良くひとつの巨大なグループとしてまとまって列を成す。地元の有力者団体や、ビジネス、メディア、ミリタリー。ビキニの女性たちやホットパンツに上半身ハダカの男性たちが、騒々しいミュージックとともに山車の上で踊りまくる姿ももちろん健在だ。なにしろ全米一、すなわち世界一(こんなもん、アメリカ以外じゃあり得ない!)の規模であるというこのクレージーな大騒ぎ。クレージーな人々の主張を押さえ込み切れなくなった結果、先見を持つ政治家やビッグビジネスの有力者を巻き込んで、クレージーな主張がどんどん膨らんでいく。人々のユニークな個性の尊重や多種多様の共存にはもちろん賛成だけれど、こういう主張を飲み込んで、この先社会がどんな方向に動いていくのか、リーダーとなる人がどんな風に人々を導いていくのか、楽しみでもあり不安でもある。ま、そんな不安はちょっとおいといて、とりあえず今日のところはこのお祭り騒ぎを楽しみましょうか。あまりの混雑で沿道からはほとんど写真が撮れなかったので、映像は↓こちらでご覧ください。来年はどうにか特等席を確保しなくちゃ!
シカゴ・ウィメンズ・ハーフ・マラソン
ゲイメン・コーラスからはうって変わって、こちらは女子ばっかり。プライド・ウィークに当てて企画されたのかどうかはちょっとわからないけれど、今年第1回目のシカゴ・ウィメンズ・ハーフ・マラソンに参加してきた。米国の教育法で、スポーツ・コンペティションの機会において、政府からの補助金を含め、女子が男子と同等にスポーツに参加する権利を有することを認めたタイトル9という改正案が可決されて、この日でちょうど40年なんだそうだ。ま、ちょっとこじつけっぽいような気もするけれど、そんなわけで女子のスポーツを讃えるイベント、というわけ。女子=マイニョリティという意味では、「プライド」にもちょっとコンセプトは近いかもしれない。ランナーの旦那さんやボーイフレンド、お父さんや息子たちに積極的に大会ボランティアをお願いし、地元のスポーツ・クラブやランニング・クラブなどでは、男性陣が応援団を作って沿道で応援してくれるなど、がんばる女子をサポートする心ニクい演出がたっぷり。微笑ましいレースだった。完走記念はヨガマット。これもなかなか、女子ならではのスポーツ心をくすぐるいいおみやげですね。
スタート前のスタートライン |
朝日に輝くグラントパークに続々と集まる女性ランナーたち |
![]() |
完走記念! |
Saturday, June 23, 2012
プライド・フェスト
プライド・フェストは、日曜日のプライド・パレードに向けてのウォームアップとも言える、地元ホルステッド商店会のストリート・フェスティバル。8月のNorth Halsted Market Daysのミニ・バージョンといった感じのこのフェスティバルは、お祭りというよりLGBT (Lesbian, Gay, Bisexual, and Transgender) のアルファベット4文字で括られる人々で作られるコミュニティのプロモーションに近い感じだ。このコミュニティに属するアーティストの人たちが出演するステージでのパフォーマンスもなかなかの見応え。差別の対象になりがちな人たちの声をより大きなモノにしていこうとがんばるリーダーたちのたゆまない努力を再認識して、より幅広い支援に繋がっていくといいなと思うのだ。
パレード観覧用レインボー・グッズの調達はここで |
圧倒的に男性が多いストリート |
![]() |
ゲイの人権を主張して署名を求める ヒューマン・ライツのブース |
シカゴ・ゲイメン・コーラスによる 楽しくて素晴らしいパフォーマンス! |
Thursday, June 21, 2012
プライド・ウィーク
わたしの住んでいるシカゴ市イースト・レイクビュー地区にある通称ボーイズタウンは、サンフランシスコのカストロ地区に次ぐ全米で2番目に大きいゲイ・エリア。そして毎年6月の最終日曜日にはこのエリアで「シカゴ・プライド・パレード」が行われる。40年以上の歴史を持つこのゲイ&レズビアンの人権とプライドを謳歌するパレードは、参加者と見学者合わせて75万人以上を集めて全米一の規模を誇る、この地区最大のイベント。週末にこの一大イベントを控え、今週に入ってからウチの近所には続々と人が集まって来ている。住宅の窓にはゲイを象徴するレインボーの旗。メインストリートのノース・ホルステッドでは、ゲイバーやゲイショップなどが、目が痛くなるほどの鮮やかなレインボーで店頭をディスプレイ。日頃田舎の小さい街で肩身の狭い思いをしているスモール・タウン・ゲイの人たちも、ここに来れば思いっきりカミングアウトできるので、年に一度の自分たちのお祭りにハメをはずしてとことん盛り上がっている。賑やかでいきいきとしたゲイの人たちの熱気で、街の活気は週末に向かって一直線に上昇中。日曜日が楽しみだ。おっと、誤解のないように。わたしはゲイではないのですよ。ゲイとレズビアンの人たちの大いなる心のサポーターです。念のため。
![]() |
この時期、街のレインボーがひときわ誇らしげになる メインストリートのノース・ホルステッド |
ウインドウ・ディスプレイ |
![]() |
ウインドウ・ディスプレイ |
![]() |
ウインドウ・ディスプレイ |
スタバももちろんプライド・サポート |
![]() |
コンビニやドラッグストアには パレード観覧グッズの棚が出来て.... |
ストリート・ミュージシャンはもちろん.... |
![]() |
一般住宅も! |
Wednesday, June 20, 2012
サウスポート・ブルームス
いつもとてもステキなブーケやアレンジメントを作ってくれるSouthport Bloomsは、近所に引っ越してきたばかりの頃にサウスポート・アヴェニュー沿いの小じゃれた商店街を歩いていて見つけた、ナチュラルでフレンドリーなローカルの花屋さん。オーナーのジョッシュや、お客のことをSweetieと呼ぶいかにもアメリカンなおばちゃんのジェーンが作り出す、シンプルさとユニークさの絶妙なバランス感が、スーパーに入っているフローリスト・チェーンの花束とはひと味違う個性をしっかりと見せてくれるのだ。そしてわたしが特に気に入っているのは、かすみ草を一切使わないところ。別にかすみ草がキライなわけじゃあないけれど、大きさを膨らますためだけのありがちな使い方は好きじゃないのだ。今日は大切な友人の誕生日。夏至と重なったこともあり、なおかつ熱波到来でめちゃくちゃ暑いので、そんな夏のウィークデーに似合うよう鮮やかで夏らしい色合いの花束にしてもらった。約束の6時きっかりに取りに行くと、カウンターに華やかな花束。あげちゃうのがもったいくらいだ。
Friday, June 15, 2012
ヨガ・イン・ザ・パーク
毎週金曜日にヨガの先生をよんで、有志で昼休みに会議室でやっている「Yoga for Work Place」。今日は会議室に空きがなかったこともあり、はじめての屋外クラスとなった。オフィスから1ブロックのRaymond Park。エバンストンのダウンタウンの一角にオアシスのように佇む贅沢な緑の空間は、お弁当を持ってオフィスから出てくる人たちや、スニーカーに履き替えてお昼休みの短いエクササイズを楽しむ人たちの憩いの場になっている。6月のシカゴの文句のつけようのないほぼ完璧なお天気。カラダを伸ばして爽やかな風と芝生の匂いを思い切り吸い込むと、も〜、ほとんど仕事にもどるのはムリ。あ〜、このまま寝てしまいたい….
Wednesday, June 13, 2012
ポップな一日
リキテンスタインを見てすっかりポップな気持ちになって帰って来たら、ベルモントの駅前でこんなポップなバンに遭遇。中からポップなお兄さんがポップシクル(アイスキャンディ)を無料で配っている。美術館は無料だし、ポップシクルは貰えるしで、なんだかとってもポップな一日! これはWhole Foodsのプロモーションのようですね。夏の間、Whole Foodsがポップシクルの巡回販売なんかやったら、きっと人気になるだろうね。でも、Whole Foodsにこんなにポップに現れられてしまったら、鈴を鳴らしながらカートを押して地道にアイスを売ってるメキシコ人のおじさんたちには、あんまりポップな話じゃあないだろうなぁ。
ロイ・リキテンスタイン
久しぶりにアート・インスティチュート! 大大だ〜い好きなこの美術館(3年前にモダン・ウィングが開館してからますますスバラシイ!)で今、ウォーホールと並んでアメリカン・ポップ・アートの代名詞ともいえるロイ・リキテンスタイン回顧展が開かれている。漫画のコマを拡大したようなポップ・アートで、抽象表現主義とかモダニズムとか言われた20世紀の難しいモダンアートを、一気にわかりやすく通俗的にして大衆の人気を集めた、いかにもアメリカらしいアーティストである。政治も経済も閉塞感にさいなまれる今の時代から眺めると、この人の活躍した60-70年代のアメリカはホントに元気だったんだね。強い線、原色のベタ塗り、徹底した平面性。アタマ空っぽになってなんだかスカッとする。この企画、発案からオープンまでは実に5年がかかっているそう。入り口のすぐ脇で迎えてくれるのは代表作のひとつ「Look Mickey」。東京都現代美術館が6億円(!) 出して買ったという「Girl with Hair Ribbon」は残念ながら来ていませんでした。展示は9月3日まで。イリノイ州に住んでいる人は水曜日は無料で入れる。元気になりたくなったら、もう1回行こうかな。
Sunday, June 10, 2012
いちごジャム
日本のいちごはきれいに大きさの揃った粒が同じ方向を向いてパッケージされて店頭に並ぶけれど、アメリカのいちごは畑で獲ったらそのまんまみたいな、大小ばらばらの粒がごろごろと箱に詰まって売られている。味も日本のように均等に熟れて甘いのではなく、けっこう酸っぱいモノが多い。でもなぜかその素朴な感じがとっても自然で美味しそうに見えて、しかも今日はトレジョでごろごろ大量に大安売り! 先月軽井沢の沢屋で買った、いちごの粒がごろんと入った新鮮な無添加手作りジャムの美味しさが’忘れられなかったこともあり、ひさびさにジャムを作った。洗ったいちごをバットに並べてグラニュー糖をまぶし、手で粗くつぶしたら冷蔵庫で2時間ほど寝かす。冷蔵庫を開けた時に、ふわ〜と包まれるフレッシュないちごの匂いといったらそれはもう。そしてそれに水と砂糖をさらに加えて弱火でことこと。キッチン全体が甘〜い空気に満たされて、ジャムになりかけのいちごが妙に愛おしくなる。ブログで匂いが伝わらないのが残念! わたしだけかもしれないけれど、ジャムってどこか幸せな感じがするのだ。液体と固体の両方を味わえてちょっとお得でもある。沢屋のジャム、とまではいかないけれど、朝食のトーストがちょっと贅沢になるマイ・いちごジャムの完成です。
![]() |
グラニュー糖をまぶして手で粗くつぶし、冷蔵庫で2時間 |
弱火で煮詰めて、ジャムになる直前のいちごたち |
もうちょっと粒がごろんと残る感じにしたかったけど、 それは次への課題だ! とりあえず美味しく出来た |
オールドタウン・アート・フェア
1950年から続くというオールドタウン・アート・フェアは、中西部で最も古いアウトドア・フェスティバルのひとつ。市の歴史保存地区に指定された、高級住宅地で知られるオールドタウンの、緑が豊富で古くて美しい住宅地の一角に、アーティストの白いテントが並ぶ。絵画やフォトグラフィー、陶芸や彫金、ジュエリーなどジャンルは様々だけれど、このアート・フェアは厳しい審査によって厳選されたアーティストにしか展示権が与えられないので、ローカルの自称アーティストがビーズのジュエリーを12ドルで売ってる、みたいなそこいらのストリート・フェスティバルとはちょっと質が違うのだ。今年は580の応募の中から266のアーティストが選ばれたそうで、毎年全体の約20%が入れ替わるんだそう。もちろんそこいらのストリート・フェスティバルのように、ホットドッグやビールの屋台が賑わっていたり、ステージではミュージシャンが演奏していたりもするのだけれど、それでもどこか全体に大人っぽい雰囲気があるのは、やっぱりハイソな場所柄と、このアートフェアの趣旨なんだな。お祭りというよりは屋外ギャラリーで作品を鑑賞しているような感じ。もちろん作品は全部売り物ですが、そうそう買えるモノじゃぁないしね。アート・フェアと同時に、この住宅街のいくつかのお宅のお庭自慢のガーデン・ツアーも、なかなかステキでお薦めです。
![]() |
どさくさに紛れて、近所の子どもが 勝手に自分の絵を展示して売ってる場面に遭遇。 カワイイ。こういう環境で育つと アートも身近になるんだろうね。 |
Saturday, June 9, 2012
Gethsemane Garden Center
Clark Street北に上りAndersonvilleを過ぎてAshlandと交わるところに、シティブロックを悠々5ブロックくらい占拠して、花と緑の生い茂るエリアがある。そこがGethsemane Garden Center。毎年この時期になると必ず訪れる植木やさんで、わたしの中ではシカゴいい店・トップ10に入るお店。Home Depotなど量販のホームセンターに較べると確かに値段は高いけれど、圧倒的な品揃えと質の高さはそれに値する。森林浴の空気を感じさせる植物園にあるような温室も必見。鯉の池やらカエルや小便小僧の彫刻や噴水、禅庭グッズ等々、普通の家にコレあるかぁ、と思うような装飾品の数々もあまりに豊富で笑っちゃう。そしてスーパー・フレンドリーで豊富な知識の店員さんたちの、仕事大好きオーラが店内を明るく気持ちのいい活気で満たしている。Gethsemaneという聞き慣れない名前は、エルサレムのマウント・オリーブという山の麓にある庭の名前で、イエス・キリストが磔になる直前に祈りを捧げた場所なんだそうだ(Wikipediaより)。ふ〜む、楽しいお店だけれど、その名前はわたしの小さなベランダ・ガーデニングにはちょっと仰々しいかもしれないなぁ。
お花畑に紛れ込んだようなGethsemaneの空間 |
わたしのベランダ・ガーデニング、今年も着々進行中 |
Friday, June 8, 2012
リグレー・コンサート
夏のリグレー・フィールドは、万年最下位のカブズのシーズンであることはもちろんだけど、野外コンサートの季節でもある。本日のアーティストはロジャー・ウォーターズ。ピンクフロイドだよ(!?) ヘぇ〜。ピンクフロイドッていったいいくつなんだろうと思ったらこの方68歳だそう。わたしはあんまりこういうプログレ・ロックみたいなジャンルには詳しくないのだけれど、2010年全米のアルバム年間売り上げ記録では、このロジャー・ウォーターズ、レディ・ガガ、ボン・ジョビに続いて3位なんだって。へぇ〜。球場の中には大きなスクリーンが出来て、開演とともに花火が上がりすごい熱気と歓声。開演後も球場の外ではダフ屋が余っているチケットを求めて、道行く人に声をかけている。見えなくても音楽やMCは充分に聞こえるので、球場まわりのスポーツ・バーも大変な賑わい。道ばたにイスを持ち出したりピクニックシートを敷いたりして、即席の観客席はビールを飲みながらのリラックスムードだ。ご近所まで巻き込んでリグレー・フィールドを満員にし、窓を開ければウチのリビングにまでも届く観衆の興奮と68歳ロック・ミュージシャンの雄叫び。いやぁ〜、夏ですね〜。
![]() |
ロジャー・ウォーター開演8時半 |
開演の花火 |
![]() |
球場外の路上即席シートでコンサートを楽しむ人々 |
Thursday, June 7, 2012
ディズニーの肥満対策
ブルームバーグ・ニューヨーク市長のシュガー・ドリンク規制が論議を巻き起こしていると思ったら、今度はメディア・ジャイアントのウォルト・ディズニーからの発表。ディズニーの子ども向けテレビ番組や系列チャンネルで、ファーストフードやスナック菓子などいわゆるジャンクフードのコマーシャルを、一定の基準を設けて削減するそう。アメリカは子どもの肥満もますます深刻だからね。記者会見には以前から子どもの肥満問題に積極的に取り組んでいるミシェル・オバマも登場。マクドナルドを敵に回して大丈夫なのかディズニー、とちょっと心配にはなるけれど、ディズニーのような影響力のある企業がこういう社会的責任のある決断をしてくれるのはいいことだと思う。企業イメージもアップするしね。アメリカのクレージーな食い過ぎに、歯止めをかける流れを作っていくきっかけになればいいね。
Wednesday, June 6, 2012
National Running Day
今日、6月の第1水曜はNational Running Dayだって。なんだそりゃ、と思って調べてみたら、スポーツ産業とアメリカの陸連が協力して作った、今年まだ4年目の比較的新しい記念日。ランニング・ブームを後押ししてるのね。プロのアスリートを連れて来たり、誰もが無料で参加できるイベントの企画したり、今日は各地でいろいろな「ラン」が行われているよう。老いも若きも、速くてもゆっくりでも、この最もシンプルでお金のかからないスポーツで、気分も良く、スタイルも良く、人生も良くしましょう、って趣旨らしい。記録などのゴールを決めて走る人、ダイエットなどの目的を持って走る人、ストレス解消や現実逃避のために走る人、みなさんHave a great run!
Tuesday, June 5, 2012
ホームメイド・ピッツァ
2〜3年前から街であちこちよく見かけるようになった「Homemade Pizza Co.」というピザ屋さん。名前の通りここのピザは家で焼く。生地の種類やトッピングを選んで注文し、オーブンに入れる直前の状態にまで作ってもらってテイクアウト。オンラインでのオーダーの場合は指定した希望の時間までに用意しておいてくれる。そして家に持ち帰ったら説明書にしたがって、オーブンで15~20分。そんなめんどくさいことをするならデリバリーのピザほうがマシ! とか、自分で調理させるのになんで普通のピザより高いねん! とか、いろいろ言う人もいるだろうけど、オーブンから漂ってくる幸せな匂いの中でワインを飲みながら15分待ったあとには、カリカリもちもちの焼きたてピザがホントに美味しく食べられる。全然ホームメイドじゃないのに、ホームメイドを錯覚させてくれるリラックス感! 新種のビジネスに踊らされてるよなぁというのはわかっているけど、このアイディアには2重丸。ドミノやピザハットとはひと味違うこのピザチェーン、生まれはここシカゴだそうです。さすがはピザ好きシカゴアン!
Sunday, June 3, 2012
ナニー・ブルームバーグ
やっぱり黙っていないよね。ブルームバーグ市長のドリンク販売禁止法案。反撃に出た人たちは市長をナニー(子育てをあずかる世話焼きのばあやのような人)と呼んでで非難している。消費者の選択の自由の尊重を訴える消費者団体は、飲食業界やドリンク製造業界の後押しを得て、今日のニューヨーク・タイムス日曜版にこんな↓全面広告を掲載。「ニューヨーカーに必要なのは市長。ナニーじゃない」だって。きちんとカロリー表示をしているのだからどれだけ摂取するかは消費者の決めること、というのがマクドナルドやコカコーラの言い分だ。でもそういう反撃の出来る人たちだけだったら、何も市長がこんなことを言わなくたっていい。問題はそういうことがわからない人たち。わからないから際限なく太り続けるわけで、ナニーが必要な人たちだっているんじゃないかしら。このドリンク論争、どこに落ち着くことになるのかちょっと楽しみになってきた。
![]() |
Credit: ConsumerFreedom.com |
Saturday, June 2, 2012
エイボン・ウォーク
街中にピンクが溢れていると思ったら、この週末はAvon Walk for Breast Cancer。全米の各都市で行われているエイボン財団によるこのチャリティ・ウォークは、数千人の参加者によって多額の寄付金を集め、乳がんの教育プログラムや治療のための研究機関の支援に使われる。参加者はひとり最低1800ドルの寄付金調達が義務づけられていて、それってちょっと大変な感じに聞こえるけれど、職場や友人の集まりなどで呼びかけると意外なほど簡単に集めることができる金額である。ほとんどの人は身近な友人がこういうチャリティに積極的に取り組んでいることに敬意を表して、寛大にお財布のひもを解いてくれるから。そういうところ、アメリカっていいなぁと思うのだ。で、見事に目標額を達成した参加者は、週末の2日間をかけて39マイル(約72キロ)の道のりを歩く。シカゴではソルジャー・フィールドからリンカーン・スクエアのオーナー・パークまでの間を往復。身近な人を乳がんで亡くした人や、今まさに乳がんと闘っている人が身近にいる人は、それぞれの思いをプラカードに示したり、思い思いのコスチュームで参加。ビジュアルにインパクトのあるピンクの集団は、街角での素晴らしい啓蒙活動だ。わたしも、ずいぶん前に手術をして今元気にしているOさんのことや、去年手術をしたMちゃんのことを考えた。このイベント、シカゴでは今年で10回目だそうで、お天気に恵まれてよかったね。
Friday, June 1, 2012
ナショナル・ドーナッツ・デイ
肥満対策の話の直後にスイーツネタで恐縮ですが、6月の最初の金曜日は、ナショナル・ドーナッツ・デイ! 外地で戦う第1次世界大戦中の兵士たちに故郷や家族のあたたかさを届けようと、救世軍でドーナッツを作ったボランティアの女性たちを讃えた記念日だそうで、実に75年の歴史がある行事なのである。太っ腹のクリスピー・クリームは今日はドーナッツがひとつ無料。ダンキン・ドーナッツでもドリンクを買えば無料で好きなドーナツをひとつ選ぶことができる。ブルームバーグ市長と同じ理由で最近は滅多に食べなくなったドーナッツだけれど、きっと昔の女性の手作りドーナッツは固くて素朴でおいしかったんだろうなぁと、子どもの頃家で母が揚げてくれたドーナツを思い出しながら、結局ダンキンの列に並んでしまった。現代のアメリカのふわふわした甘~いドーナッツ。無料だと思うと今日くらいはいいかなって、ついつい立ち寄ってしまう小市民なのだ。
Subscribe to:
Posts (Atom)