Tuesday, March 12, 2013

緑の街

3月になると、街の中に緑色が増える。3月17日はアイルランドにキリスト教を広めたセント・パトリックの命日。カトリックのお祭りで、アイルランドの祝日のセント・パトリックス・デー。アイルランドが貧しかった時代、遠くアメリカやオーストラリアなどに移り住むことを余儀なくされたアイルランド人が、故郷を思ってお祝いする日でもあり、宗教的な意味合いよりも、アイルランド人としてのアイデンティティと誇りを維持するために続いてきた伝統のお祭りだそうだ。多くの人が先祖にアイルランド移民を持つアメリカの主要都市では、キリスト教三位一体を表すアイルランドの国花シャムロック(クローバーの葉)の緑色を身につけて、ミサに行き(ホントに行ってるのは敬虔な人だけだと思うけど)、巨大なパレードが行われ、飲めや歌えやの大騒ぎはおそらく本国よりも盛り上がる。シカゴにもアイルランドの国旗を掲げたアイリッシュ・パブがたくさんあり、世代を重ね混血も進んで、今ではすっかりアメリカ人となったアイルランド系移民の子孫たちや、それとは全く関係ないけど便乗しちゃう人たちが、血気盛んで大酒飲みなアイリッシュ気質を継承しているというわけだ。今度の週末の盛大なお祭り(飲み会)に向け、シカゴの街角は緑色に染まりゆく。

ウチの近所のブロックだけでも数十件あるアイリッシュ・パブ。
セント・パット・デーに向けて準備着々。
緑に染まる商店街のショーウィンドー

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