Wednesday, March 27, 2013

泥棒ワークショップ

地元の警察による、空き巣や押し入り強盗の被害を防ぐためのワークショップに参加した。春になると街が元気になるのと同時に、犯罪も増える。被害者にならないためにはどんな予防ができるのかを話し合う、パネルディスカッションなのだ。ステージに座る6人のパネリストは、なんと全員が服役中のプロの泥棒たち! 名前や年齢に加えて、主な活動地域、逮捕歴や服役年数、どのようにして捕まったなどの自己紹介。そしてこの人たちが、どんな家なら狙いやすいか、家に入ったらまずどの部屋から物色するのか、どの時間帯が一番成功するか、1件に費やす時間は平均してどれくらいか、越えやすいフェンスの形や開けやすいカギの種類、家の中に人がいないこととかしばらくは帰って来ないってことをどうやって知るのかなど、具体的な例を挙げながら実に詳しく教えてくれるのだ。いやぁ、勉強になった〜! いかに普段自分たちが油断しているかを思い知らされた。この泥棒たち、見かけやしゃべり方はどうしてもチンピラっぽいけど、ワークショップの趣旨はちゃんと理解してるし、簡潔で的を得た応答、笑いを取るユーモアのセンスもある。普段あんまり接点のない種類の人たちなので、っていうかあんまり会いたくもないけれど、話してみると意外にフレンドリーだし面白いのだ。そしてこの犯罪人たちに向かって、最後にはサンキューとか言ってしまっている自分、なんかヘンだぞ。

立ってる人はワークショップをリードする警察の人。
座ってる6人が、有用な泥棒対策を指南してくれる犯罪人パネリスト。

No comments:

Post a Comment