Thursday, March 7, 2013

経費削減

2月28日が期限だったアメリカ財政の債務上限の引き上げが、ねじれになってる上院議会で野党共和党との話し合いがつかず、5月に先送りとなった。そんなわけで、Sequestrationと呼ばれる強制歳出削減が発動となっている。株高に湧いているアメリカの市場は、これをそれほど深刻には受けとめていないようだけれど、強制歳出削減っていうのは、ムダ使いを分析して、まずどこから歳出を減らしていくべきかを考える通常の緊縮財政とは違って、すべての分野において一律の割合で予算を削減するってことなので、治安や教育などちゃんとお金をかけなきゃいけない分野にも一律に影響が出てしまい、全体から見るとかなり深刻なことなのだ。

なんて、急に財政の話などを持ち出したりして、ワタシのこのシカゴ・ブログのカラーを変えようとしているわけではないのです。何を言いたかったかというと、空港のセキュリティが、この強制歳出削減による新規雇用の一時的凍結と残業の削減で、手薄になっちゃうそうなんだ。そしてTSAは職員の仕事軽減のために、これまで禁止していた小型ナイフなど、刃渡り6センチ幅1.3センチ以下のものに限り、飛行機に持ち込むことを許可するんだって。ゴルフクラブやホッケーのスティックなどもオッケーになる。えぇーー、ホント!? お水のボトルは依然として持って入れないのに!!?? その分、爆発物や銃など、より危険な凶器の発見に集中することが出来るって、TSAは説明しているそうだけれどね。楽観主義月間としては、仕事少しラクになってよかったねって言ってあげたいところだけれど、いくら経費削減でも乗客や乗務員の安全を脅かすような決定はいただけませんよね〜。

加えて、人員不足でセキュリティ・チェックや出入国審査に今まで以上に時間がかかることや、スケジュールの遅れやキャンセルが今まで以上に予想されることから、空でお出かけのみなさまは、フライト・スケジュールの確認を忘れずに、時間に充分過ぎるほどの余裕を持って空港にお出かけください、とのことだ。ますます大変になるエア・トラベル。オバマ大統領の言う「中間層への影響」ってこういうことでもあるんだね。

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