ヨーヨー・マ率いるシルクロード・アンサンブルがシカゴに帰って来た。チェロ、ヴィオラ、ヴァイオリンなど西洋楽器と、尺八、Taba(インドの太鼓)、Pipa(中国琵琶)、Sheng(中国の笙)、Kamancheh(ペルシャの弦楽器)などアジアの民族楽器が融合して生み出される実験的で神秘的な音楽。約10年前と同じシカゴ・シンフォニーのオーケストラホールでの公演は、今回も音楽の多様性、可能性、そして素晴らしさを改めて認識させてくれた。まるでジャズのような民族楽器のコラボレーションはホントにご機嫌。ヨーヨー・マを始めミュージシャンがみんな、演奏を心から楽しんでいる様子が、観客席の心もひとつにする。音楽はこうでなくっちゃね! 様々な文化や伝統の違いを乗り越えてひとつのものを作り上げるということは決して簡単なことではない。音楽を通して相互理解のすばらしさを見せてくれるこのシルクロード・プロジェクトには、政治や宗教、民族や国境など、現代の国際社会が抱える難しい対立の問題を、平和に向けて導いていけるような、そんなヒントが隠されているようにも思うのだ。
演奏中は撮影ができないので、これは公演が始まる前のステージ 演奏のサンプルは↓こちらから |
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