Friday, December 6, 2013

ザ・ミカド

ギルバード&サリバンの英国オペレッタ「The Mikado」を観た。18~19世紀の古典喜劇にありがちな、社会の階層と不倫や浮気・カップル入れ替わりなどの村人の騒動が滑稽に絡まったストーリーを、シカゴ・ローカルの劇団The Hypocritesが、ストーリーのハチャメチャさはそのままに、楽しく華やかに現代風にアレンジ。Steppenwolf Theaterのガレージの、オープンスペースでの楽しい演出は、観客はスペース内のどこに座っても立っていても動き回ったりしてもよく、ただ、役者が演技でその場所を使う時には移動しなければならないというルール。演技中に役者と会話したり、一緒に歌ったり、ハイファイブするなどのコミュニケーションもアリ。スペースの片隅にはバーも設置されていて、上演中に席を立ってドリンクを買いにいったりしてもオッケーなのだ。約20人ほどの出演者たちは、全員がオーケストラも兼ねる。楽器を演奏して歌いながら、サーカス小屋のようなカラフルなオープンスペース内を縦横無尽に駆け回り、明るくエネルギッシュで飽きることない80分。クラシック音楽はちょっと….という人でも、こんなアレンジならきっとアレルギーは感じない、そんな楽しい楽しいステージである。クリエイティブな演出と若い役者さんたちのパフォーマンスの上手さにも大喝采。クラシックなオペラも、これからはこんな風に変化しながら受け継がれていくのかもね。12月29日までだそうなので、シカゴにお住まいの方はぜひ!


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