Monday, December 2, 2013

ハッピー・ハヌカ!

毎年ホリデーシーズンには、クリスマスツリーとユダヤ教の祝日ハヌカ(Hanukkah)のメノラーが並んで設置されるエバンストンのファウンテン・スクエア。多文化多宗教のアメリカらしい光景のひとつだ。クリスマスツリーについては何の説明も必要ないけれど、日本人にハヌカはあまり馴染みがないので簡単に説明しておくと、「神殿の油が8日間なくならなかった」という紀元前の故事に由来するお祭り。古代ユダヤ人が激戦の末ギリシャからエルサレムを奪還した際、神殿を清めるために灯したあかりが、1日分しかない油で8日間燃え続けたという奇跡から、「Festival of Lights(光の祭り)」とも呼ばれる。ユダヤ教の暦は西洋の太陽暦とは違うので、ハヌカは毎年同じ日に来るわけではなく、クリスマスとばっちり重なる年もあれば、今年は11月27日の日没から12月5日の日没までと、少し時期が早い。8枝に分かれたユダヤ教独特の形のメノラーという燭台に、歌を歌いながら毎晩ひとつづつあかりを灯し、8日間でお祝いは完結する。ポテトを油で揚げた伝統料理とか、「8日間の油」にちなんで、とにかくやたら油を使う料理を食べるお祭りでもあるそうだ。ドーナツでもいいんだって(ホントか!?) ワタシのまわりにもユダヤ人はとても多く、まぁユダヤ人って言っても、先祖がたまたまそうだったってだけで、普段はフツーのアメリカ人なんだけれど、系統としてはわりとアタマがよくて教育や勤勉さを重んじるので、米国社会の重要なポストで活躍している人や、お医者さんとか弁護士さんとかにはユダヤ系が多いのだ。ユダヤ教の祝日に会社を休むから、あぁあの人もそうなのかぁと思うくらいで、普段からあんまり意識して付き合うわけではないのだけれど、基本的には日本人と気が合うタイプらしいので、彼らの文化もちょっとは勉強しておいたほうがいいのかも。そんなわけで、ハッピー・ハヌカ! 今日は6本目のあかりが灯りました!


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