甲羅が石のように硬いことからその名がついたストーンクラブは、フロリダ近辺で10月~5月の間だけ獲れる。食べられる部分はツメだけ。 漁で捕獲された蟹は片方のツメだけを採って、また海に戻される。すると翌年にはツメは自然に再生するんだそう。そうやって乱獲による絶滅を防いでいるのだ。有名なマイアミ・サウスビーチの専門店
Joe’s Stone Crabで今まさにシーズンのストーンクラブをいただいた。創業100年のこの老舗レストランは、シンプルな蟹屋のわりには高級で、予約は取らないからいつもおしゃれしたセレブな人たちで行列だそうだけれど、隣にある同経営のテイクアウト&セルフサービスの店なら気軽に食べられる。シーズン中しかオープンしないこのお店、 蟹は1日に千杯は出るんだって。混雑しているのに比較的静かなのは蟹のせい? 蟹との格闘は人々を無言にするからね。 他の一般的な蟹のように全身をいっぺんに提供して、人を満腹で幸せな気分にして一生を終える人生(蟹生?)と、片方のツメを毎年もぎ取られながら生き延びる人生と、蟹的にはどっちが幸せなんだろう。そんなことを考えながら、 ストーンクラブの優しい甘味を黙々と堪能した。蟹さん、どうもありがとう!
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石のように固い殻は、トンカチで砕いてあるので比較敵食べやすい |
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ストーンクラブのほかにもたらばやシュリンプやオイスターなど
ショーケースには人気のシーフードがたくさん。 |
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蟹に格闘する人々で賑わうセルフサービスの店内 |
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