Wednesday, March 26, 2014

The Grand Budapest Hotel

満を持してって感じで封切られたウェス・アンダーソンの『The Grand Budapest Hotel』 クラーク・ストリートのランドマーク劇場では、7スクリーンあるうちの4つで同時上映してるくらい話題と人気をさらっている。この監督前作の『Moonrise Kingdam』がものすごく愉快だったので、今回もとっても楽しみにしていた映画なのだ。

1920年代のヨーロッパを舞台に、架空の温泉保養地にある豪華ホテルのコンシェルジェ・グスタフとベルボーイ・ゼロが繰り広げる大冒険。常連宿泊客である大富豪の老婦人が殺されて、彼女が残した遺言により高価な絵画を相続する運びになるものの、遺産を狙う息子から殺人事件の冤罪をきせられ投獄されるも脱獄し、執拗に追う刺客に命を狙われながら逃走… というはちゃめちゃなストーリーが、アンダーソン特有のユニークな映像処理によって繰り広げられる。回想という形をとって進む物語は、時代によって画面の縦横比率が変わるのも面白い試み。カラフルな色彩美と、画面の隅々の小物にまで完璧にこだわったグラフィックデザインも、アンダーソンワールド炸裂である。

コメディ、風刺、アドベンチャー、ロマンス、サスペンス… とてんこ盛り。全体にばかばかしいのだけれど、時々はややこしくて、時々は思わず息を呑むほどエグくって、豪華キャストがたくさんチョイ役で出てるのもスゴいのだ。面白かった〜!

日本語字幕入りの予告見つけました ↓  日本では6月公開だって!



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