Saturday, February 21, 2015

ミール・シェアリング

友人のTちゃんがホストする、ミール・シェアリングという食事会に参加した。ミール・シェアリングとは、興味のある人を自宅に集めて自分の作る料理をふるまう、ソーシャルメディアを基盤としたプログラム。ホストになる人は、日時を決め、その日に出す料理のメニューを考えて値段を設定し、ミール・シェアリングのサイトに詳細を載せてお客さんを募る。お客さん側になる人は、アップされているたくさんの食事会の中から興味のあるものを探し、日時や場所などの都合が合えばクレジッカード決済でサインナップ。あとは当日を待ってホストの自宅に出向き、そこで作られる家庭料理に舌鼓を打つ、と、こういう仕組みだ。お友だちを招いて会費制ホームパーティをやる「お友だち」の部分を、ウェブサイトに登録するというフィルターを通して、知らない人でもオッケーにしちゃったプログラムである。

今回のワタシの場合は、たまたま知り合いがそんなことをやっているというので参加してみた内輪のお客さんだったけれど、他に来ていた8人のほとんどは、Tちゃんの料理に興味を持って面識もなくやって来た人たち。実際にどんな味の料理が食べられるかは来てみないとわからない、レストランに行くのとはひと味違うスリリングな外食体験を求める食の冒険家たちなのだ。そしてホストする側は、自分の自慢料理を披露して、知らない人にも評価してもらえるいいチャンスになる。リピーターが出来たりしたら、これもまた新しい友人関係に繋がったりするかもしれない。

知らない人を家に招いたり、知らない人同士が知らない人の家で一緒にダイニングテーブルを囲んで食事をするという設定は、もしかしたらシャイな日本人には向いていないかもしれないけれど、このミール・シェアリング、今急激に人気を伸ばしていて、今や世界各国450の都市で行われているんだそう。知らない人とでも気軽にお喋りできるアメリカ人なら全く問題ないしね。実際、今夜の8人の中にはたったひとりで参加して来た女の子もいた。食の冒険がもちろん優先だけど、何かいい出会いも期待しちゃったりしてるのかもね。

きれいにセットされたダイニングテーブル。
日本語で書いた手書きのメニューが
「和」を求めてやってくる人たちにウケたりするのね
アサリの酒蒸し。絶品でした!
ホストはキッチンでいそいそと働き、
ゲストはキッチンカウンターでお喋りしながら飲んでいるという、
一見普通のホームパーティみたいだけれど、実は知らない人同士!
お料理上手のTちゃんが3日かけでスープをとったというラーメン。
今アメリカでラーメンは日本食の急先鋒なので
日本食好きのアメリカ人は、ラーメンへの期待度が高いのだ

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