Thursday, July 23, 2015

ニューベリー・ライブラリー・ブックフェア

今年で31回目を迎えるという、シカゴでは最も有名な古本市ニューベリー・ライブラリーブックフェア。通称Bookapaloozaとも言われる4日間に渡るこのイベントは、広いライブラリーのワンフロアをすべて使って、70のカテゴリーに分かれた12万冊を超える中古の書籍が売り出される。1887年に創立された図書館の重厚な正面玄関をくぐっただけで古い本の匂いに包まれて、本好きの人ならそれだけでアドレナリンが高まる感じである。古本は2ドルから。コレクターアイテムや、目玉商品の中にはバラック・オバマやロジャー・エバートの直筆サイン入り書籍や、「A Game of Thrones」の著者のサインの入った修正前の校正原稿などもあり、そういう本は千ドルを超える値がついている。外国語書籍の書棚には日本語の本もけっこうあって、でも中国語と混ざっちゃってるのがわかる人にはちょっと悲しかったりもする。図書館は年に1度のこのブックフェアのために10ヶ月を費やして本の寄付を募り、4日間のイベントは200人以上のボランティアによって運営され、売り上げは図書館の維持運営費となる。本の洪水に溺れて、さんざん彷徨い迷った果てに、ワタシも古い匂いのする何冊かを我が家に持ち帰ることにした。来年はウチにある読まない本をここに寄付することしよう。

今年で31回目を迎えるというシカゴの名物イベント
一見無造作に見えるけれど、きちんとジャンル分けされた12万冊が
図書館の6つの部屋に分かれて陳列されている。
4日間のイベントのためだけにその分類作業をするわけで、
考えただけでも気の遠くなる仕事だ
気になる本を見始めたら、もう何時間でもここで過ごせます
125年の歴史を持つニューベリー・ライブラリー
重厚な建物の入り口をくぐっただけで、空気が古書の匂いになる。
アドレナリンが高まる瞬間

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