「
ブック・オブ・モルモン」「
ジャージー・ボーイズ」「
キンキーブーツ」と、今年は立て続けにブロードウェイ・ミュージカルを見ている。ニューヨークまで行かなくとも、ヒット作はみんなシカゴで観れるのさ! ニューヨーク・ブロードウェイほどの規模はないものの、シカゴの劇場街にも古い伝統あるシアターが軒を連ね、ショータイムの華やかな雰囲気は決して負けてないのだ。
で、今日の演目は「
ピピン」 大学を卒業したばかりの帝国の王子ピピンが「人生におけるSomething Important」を求めて、戦争に出たり、性的快楽に溺れてみたり、政治的活動に手を出したり、自殺まで試みたりしながら自分探しをするお話。狂言回しの率いる役者たちのカラフルなサーカスショーの中でピピンの物語は語られていく。シルク・ドゥ・ソレイユ出身者たちが手掛けたというアクロバティックなサーカス、セクシーで上質なダンス、心に染みるパワフルな音楽の数々、そしてストーリーの意外な結末。どれをとってもこの世のものとは思えない。空中ブランコで逆さ吊りになりながら、迫力ある歌を蕩々と歌って聴かせる人って、いったい何で出来てる人間なんだろう! 人間離れした舞台の世界は毎日が命がけだと思うけれど、そんなことはみじんも感じさせず、とにかく楽しくて鳥肌モノで、極上のエンターテイメント。ブロードウェイの作品はどれも素晴らしいけれど、ホントにこれは特級品なのだ。ブラボー!
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開幕の時間が近づくに連れて活気があふれる劇場街 |
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シャンデリアや装飾のレリーフ、大理石の柱や壁が伝統を感じさせる
キャデラックパレス・シアターのロビー |
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幕間 |
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第2部開始時のカラフルな舞台 |
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