Tuesday, December 8, 2015

『Beautiful』

キャロル・キングの半生を描いたミュージカル『Beautiful』を観た。ブロードウェー初演から1年半、シカゴに来たのは今回が初めて。シカゴ版のキャロル役アビー・ミューラーは、ブロードウェー初演時のオリジナル・キャストで主役を務めたジェジー・ミューラーのお姉さんなんだそう。声は驚くほどキャロルに似ていて、歌もピアノも、もちろん演技も素晴らしい。駆け出しのティーンエイジャー・ソングライターの溌剌とした初々しさが、観ていてとても心地よいのだ。こういう女優さんがいるところが、アメリカのショービジネスの凄いところ。夢、恋、友情、キャリア、成功、結婚と別れ….と、ストーリーはおそろしくありきたりでシンプルだけれど、彼女の創り出す空気感と、絶妙なタイミングで挿入される名曲の数々に、気持ちがぐいぐい引きこまれて舞台と一体化する、そんな作品である。

キャロル・キングは『Tapestry』というアルバムが大好きで、昔、何度も何度も聴いた音楽。様々なアーティストがカバーしているし、テレビでもCMでも街中でも、いろんなところで流れていた。観客のほとんどを占める団塊の世代以上の方々は、みんな超シアワセそうな顔でカラダを揺らしていたし、ワタシもほんわかな気分に浸った。まるで音楽の宝箱のようなミュージカル。お薦めです。


↓ キャロル・キングさんご本人が、ニューヨーク・キャストとともに共演している画像発見! 現在73歳だそうだけれど、元気元気。



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