「Sola」で食事をしたあと、そのままセーヌ川にかかる橋を渡って、シテ島のノートルダム寺院へ。うわさに聞いていた正面広場の大きなクリスマスツリーは見当たらず、今年はテロの影響でツリーは中止になったのかな。ミサに際しては大勢のセキュリティが動員され、教会に入るのにも2か所でボディチェックと荷物検査。観光客も含めて、大勢の人が集まるこんな場所で、しかもクリスマスの日に何かあったら大変。ここは今日、もしかしたらパリで一番安全な場所かもしれない。
混雑と長いセキュリティの列を予想して9時半に到着。あんまり前のほうではなかったけれど、それでもわりといい席に座れた。さすがは大きな聖堂で、テレビモニターが数カ所にあり、祭壇の様子が後ろのほうの席の人にも見えるようになっている。もしかしたら全世界にテレビ中継とかもしてるのかも。11時になると荘厳なパイプオルガンとともに聖歌隊の合唱が始まる。やっぱりノートルダムの聖歌隊ともなればプロ並みにレベルが’高いのでしょうね、男性・女性・子どもたちと、様々な歌声が石造りの高い天井に美しく響いて、それだけで厳粛な気持ちになる。そして25日0時、ちょうどキリストの生誕のときになると、後ろの扉から司教様御一行が入場。おそらくインセンスだと思われる神秘的な煙を立ちのぼらせながら、ゆっくりと祭壇へ向かって歩いて行く。そこから先は全部フランス語なので、何をお話になっているのかは具体的にはわからなかったけれど、おそらくは、世界の平和と、天国にいる魂が安らかであることへの祈りだ。キリスト教徒でもない世界中からの物見遊山の観光客にもこうして扉を開くパリの教会。美しいミサにあたたかい気持ちになって、知らないモノ同士でも「メリークリスマス」と言葉を交わす時間。11月の同時多発テロによる厳戒態勢と聞いて、一度はやめようかと思った旅行だったけれど、そんなパリの素晴らしいクリスマスに触れることができて、来てよかったと思う。
ゴシック建築の代表のノートルダム大聖堂。 世界遺産に登録されている。 ナポレオンの戴冠式もここで執り行われたんだそう |
遠かったので祭壇で何が行われていたのは ちょっと見えなかったけれど.... |
音楽は素晴らしい。パイプオルガンも荘厳 |
午前0時とともに、後方の扉がパーンと開いて、 司教様御一行のお出まし |
インセンスの煙に包まれ、 燭台を高く掲げて御一行が入場してきたけれど これだもの、観光客。 写真の嵐で何も見えません。 って、ワタシもこのひとりなんだけどさ |
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