Thursday, December 24, 2015

ふたりの日本人

今回のパリ旅行では、パリで活躍するふたりの日本人に会った。ひとりは、芦屋と青山とパリに「Jardin du I'llony」という店舗を持つフラワー・デザイナーの谷口敦史さん。彼のとてもとてもステキなアレンジを以前からフォローしていて、いつか機会があればお会いしてみたいと思っていた人。日本とパリを毎月往復しているという多忙なスケジュールの中、「お店を訪ねたいのですが….」というワタシの不躾なEメールに快くYesの返事をくれた。16区ヴィクトル・ユーゴー広場からパリらしい石畳の細い路地を入ったところにあるお店は、小さいけれど清潔感のあふれるステキなお店。種類こそ多くないけれど、選び抜かれた花材と洗練された花器類が小さな空間にセンスよくディスプレイされている。彼の3軒目の店となるパリ店は、2015年にオープンしたばかりでまだまだ模索中とのことだけれど、パリでも着実にクライアントを増やしているそうで、アーティストとしてもビジネスオーナーとしても、見習いたいバイタリティなのだ。

ビクトル・ユーゴー広場から
小さな路地を少し入ったところにある
谷口さんのお店Jardin du I'llony
谷口さんとともに
谷口さんの選んでくれた花材で、
パリの街の窓辺に似合うブーケが出来ました!

もうひとりの日本人は、ミシュランひとつ星を獲得したパリで話題の創作日本料理店「Sola」のオーナー・シェフ吉武広樹さん。全く予約が取れないと聞いていたけれど、ギリギリだったにもかかわらず、クリスマスイブのコースディナーの予約が取れた。場所はノートルダム寺院からセーヌ川を挟んだカルチェラタンの一角。17世紀の歴史ある建物の、梁がむき出しになった重厚な天井や壁を上手に生かしながらモダンに改造して、とても雰囲気のいいお店である。出て来るコース料理の1品1品がどれも絵画のような美しさで、繊細で優しい味付けと、たくさんの種類が出てくるのにもかかわらず、どれもぺろりと食べられてしまう軽やかさ。シカゴにも西洋風にアレンジしたおしゃれなモダン・ジャパニーズのお店はたくさんあるけれど、こういう繊細さを持つ店は見たことないですね~。お店には日本人のサーバーもいたけれど、ワタシたちのテーブルを担当したのは英語の達者なフランス人で、料理を褒めまくっていたら、食事の最後に吉武シェフをテーブルまで連れて来てくれた。あまりに若いのでびっくり。あとから知ったけれど、この人「情熱大陸」にも出てたのね。海外で活躍する日本人に出会うのは、どんな時でもすごく新鮮。いろいろな人がいろいろな経緯でその場所に辿り着き、そこでもみくちゃになりながらふんばって、何かを達成していくのだ。ワタシもね、まだまだがんばらなくちゃ!

デザートのような繊細な盛り付けの
ステーキとごぼうのメインディッシュ
こちらは、ホンモノのデザート
抹茶のムース・ケーキ

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