Friday, December 19, 2014

ヨーコ・ノゲ

ヨーコといえば最も有名な方がニューヨークにいらっしゃるけれど、シカゴでヨーコと言えば、野毛洋子さん。大阪出身、本場のブルースを歌うために渡米し、シカゴでの活動歴は30年。日本人女性で初めてシカゴ・ブルース・フェスティバルにバンドリーダーとして出演を果たし、今ではシカゴを代表するブルース&ジャズのシンガー・ピアニストである。ワタシにとってはアメリカで成功している憧れの仕事人であると同時に、大切な友人でもある。

その洋子さんのライブに久しぶりに出かけた。小柄で可愛らしい風貌からは想像出来ない迫力ある歌声は相変わらず。綾戸智恵とちょっと重なるけれど、浪速節をも思わせるその歌いっぷりは、未知の国アメリカでの様々な経験や苦労を糧に深みを増して、魂を揺さぶられるような凄味がある。ご本人は大阪弁コテコテの、とっても気さくで明るい人だけれどね。ワタシはブルースって言われても理屈はあんまりわからないのだけれど、洋子さんの演奏を聴くと、感覚的に、あ、コレがブルースってことなのねといつも納得させられちゃう。「Georgia on My Mind」の歌詞の「Georgia」を「大阪」に置き換えて、「最後は大阪に抱かれて眠りたい〜♪」 このフレーズにはかなりほろっときちゃうのだ。


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