Thursday, December 4, 2014

カード文化

仕事仲間のコピーライターが今週いっぱいでリタイアする。さみしいけれど、リストラによって去らなければならない状況に陥る人が多い中で、最後まで勤め上げ、同僚にあたたかく送り出してもらえるのはとても幸せな辞め方だ。そんな彼に送る「引退おめでとう」のカードを選んだ。テキストやメールでさっと済ませられるこの時代に、アメリカではそれでもカードを送りあう。スーパーでもドラッグストアでも商店街の文具店でも、どこもグリーティングカードにはかなりの面積をさいて、誕生日から結婚式から母の日父の日、卒業や入学や初めてのマイホームへのお祝い、お悔やみやお見舞いやお礼状、仕事への激励や元気出してねとかごめんねとか、それはもうありとあらゆる種類のカードがある。内容も真面目なものからジョークや皮肉まで、カードひとつ選ぶにもあれこれ悩んでタ〜イヘン。でもこれってけっこういい文化だと思う。海外に生活してると、年々日本から届く年賀状の数も減って正直ちょっとさみしさを感じるし、だからこそ届く何通かのハガキがものすご嬉しくて、何度も眺め、何度も読み返しちゃう。今年はクリスマスカードを印刷して、いつもはオンラインでのご挨拶だった人たちにも送ってみようかななんて、同僚へのカードを選びながらふと思ったりしたのだ。

お店に並ぶたーーくさんのカードの中から
気持ちにぴったりフィットするカードを選ぶのはなかなかタイヘン
最近は手書きってほとんどしないから、
真っさらなカードにペンを入れる瞬間はちょっと緊張....

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