エレベーターと並んで、坂の街に特有のもうひとつの交通手段はケーブルカー。これもまた過去の遺産というか、忙しい現代人には悠長すぎる乗り物で、歩いたほうがよっぽど速い。ガイドブックには「市民の足として活躍する」と書いてあるけれど、お年寄りと観光客をのぞけばもうそんなに利用する人はいないのだろうね。街に3つある線のうち、ワタシは川側の市場のほうからバイロ・アルトに上がるビッカ線というのに乗ってみた。両サイドにぎっしり並んだ洗濯物のはためく家々の狭い谷間を、ゆっくりゴトゴト上がって行くリスボン名物の乗り物は、なんとなくタイムスリップしたような気分にさせてくれるのだ。
ビッカ線の乗り場入り口。レトロな外観 |
駅を出発すると、えっちらおっちら坂道を登っていく。 歩く人に追い越されたりする。 |
シンプルな黄色の車体もあるけれど、 ワタシが乗ったのはアズレージョ模様が可愛い リスボンならではの車体。 |
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