Thursday, June 27, 2013

オビドス

なんと、ポルトガルが全国的にストライキに入ってしまい、リスボンは公共交通機関や役所関係の機能が全部ストップしてしまった。おかげでみんなが自家用車で移動しようとするから交通渋滞もハンパじゃない。こういうことってヨーロッパにはよくあることなんだろうか。それで何か変わるの? 経済的には大きな損失だと思うんだけど。ま、とにかく今日は一日身動きがとれない。そんなわけで、急遽リスボンを脱出、フィールドトリップへ。

訪れた町は「谷間の真珠」と呼ばれるオビドス。リスボンから北に1時間、畑の中にひょっこり現れる、中世の城壁に囲まれた人口800人ほどのかわいい町である。町の始まりは12世紀に遡り、度重なる征服や戦いの歴史を繰り返したのちに、おとぎ話の舞台のような景観が観光地となり21世紀の今を生きている。カフェやおみやげ物屋が並ぶ町のメインストリートは、リスボンから一斉に到着した観光バスのおかげでやおら大変な賑わい。それでも人の波が去るとなんとものどかな静寂が訪れ、観光客の来ないシーズンには、きっとなぁ〜んにも起こらない日々があるのだろう。町を一望するには、階段で城壁の上に上がる。オレンジの瓦屋根と眩しい白壁の家並みのさらに先には水道橋や風車、うねるように広がる田園風景。40分くらいで町の外周を1周することが出来る城壁は、柵も何もないので狭いところは結構怖くて、どうしても壁に近い側を歩いてしまう。ブーゲンビリアやゼラニウムの花々が青い空と白壁に美しく映えて、もっと時間をかけてゆっくり散策したいのだけれど、観光客は時間が来たら去らなければならず残念だ。

白壁とオレンジの屋根の家々がおとぎ話のようにかわいい街並み
美しいポルトガルのタイル、アズレージョで装飾された
城内に入るゲート
鮮やかな花々で飾られた坂道の多い住宅街
ヨーロッパはどの町にも必ず教会がある。
こんな小さな町にも2つの教会。これはそのうちのひとつ
城壁の上から見渡す城外ポルトガルの田園風景
町のメインストリート
城壁に沿って歩く細い通路は片側が絶壁。
今まで落ちた人っていないのかしら

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