Thursday, June 27, 2013

ファティマ

ファティマは、スペインでいえばサンチャゴ・デ・コンポステーラ(行ったことはないけれど)に当たる、ポルトガルのカトリック巡礼の聖地。嬬恋のミュージック・フェスの会場みたいな(信者の人、ゴメンナサイ)とにかくだだっぴろいオープン・スペースは、30万人を収容でき、毎月13日、特に5月と10月の大祭には10万人もの巡礼者で埋め尽くされるのだそうだ。バジリカと呼ばれる高さ65メートルの鐘楼も、この広場にあってはそれほど大きく感じないから、大した広さである。第1次世界大戦中のある5月13日、3人の子供たちの前に聖母マリアが現れるとい奇跡が起こって、オリーブの木が点在するだけの荒れ地だったこのファティマが、人びとが奇跡を求めて祈りを捧げに訪れる聖地となったのだそう。第1次大戦中の話しだから、他のポルトガルの恐ろしく古い世界遺産の数々に比べると、うんと新しいと言える。今日のこの日もキャンドルを灯して祈る人びとが。本当ならバチカンなんかに思いを馳せるべきなんだろうけれど、ワタシにはなぜか、マレーシアはペナン島の極楽寺の風景が思い出された。あの数えきれないほどのランタンに照らされた巨大な仏教の聖地では、今日もたくさんの巡礼者が香を焚いて祈りを捧げているのだろう。アジアと違って、こちらの聖地の仲見世には食事の屋台は出てないけどね。

広場中央のキリスト像と、
高さ65メートルの鐘楼がそびえるバジリカ
バジリカを背に大ミサを行う舞台(というか祭壇ですね)があり、
そこから広場全体を見下ろすと、
まさに野外ロックコンサートかと思うような広大さなのだ
オープンエアのチャペルでは今この時もミサが行われている
別の場所では勉強会のようなことも行われている
ろうそくに火を灯し、祈りを捧げる人々
こんなモダンなキリストも
仲見世で売られているキリスト教のおみやげグッズたち

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