Friday, June 28, 2013

ベレン地区

わずかな記憶に残っている、世界史の授業に出て来たエンリケ航海王子とかバスコ・ダ・ガマとか。ポルトガルの話だったんですね。ヨーロッパ列強が競って海外に富みを求めた15~16世紀、ポルトガルは海洋王国として世界最強だったのだ。リスボンの街の中心から西に少し離れたところに、その大航海時代2大モニュメントがある。まずはベレンの塔。1500年代にテジョ川を行き交う船の監視と河口を守る要塞として建設されたそう。あまりにも古くて大きいものをたくさん見て来たあとだからか、それとも狭い路地ばかり歩いたあとに突然この広大に開けた川のほとりに来たせいなのかもしれないけれど、そばに来ると意外に小さい気がする。ここに来るまでの15番トラムが観光客でとにかくバカ混みだったので、テラスに届く心地よい風が一服の清涼剤。

ベレンの塔
よく見ると細部にきめ細かい装飾が施されている

ベレンの塔から10分ほど歩くと、こちらは発見のモニュメント。航海に乗り出す帆船に、先頭からエンリケさんとバスコ・ダ・ガマ、そしてその時代に活躍した名士たちが続く。エンリケ航海王子の500回忌を記念して1960年に造られたものだそうだけれど、500回って…. 500年と言えば、日本では織田信長とか? 織田信長のモニュメント、今さら造りますかね、日本だったら。やっぱりポルトガルは過去の栄光に生きてる国なのかなぁ。


エレベーターで屋上に上がると、4月25日橋と、対岸にブラジルのリオにあるのを真似て造ったというジーザス・クライストの像。植民地を宗主国が真似たというわけだ。今やブラジルの植民地かと揶揄されるほど経済的には弱くなってしまっているポルトガルだけれど、輝ける栄光が復活する日は来るのだろうか。意味のないストライキとかやってるし....

4月25日橋と対岸のキリスト

モニュメント前の広場の地面に描かれた大理石のモザイクも圧巻。地面にアートを求めるリスボンらしいプレゼンテーションだ。描かれた地図には世界各国の発見された年号が。日本が「発見された」のは1541年。その前からとっくにありますよ、と言いたいけれど、これは強い国ポルトガルの視点ですからね。

下にいるとあんまり全貌が掴めないけれど….
上から見ると圧巻
この北風、かわいくないですか?
海の妖精? 半漁人?
モニュメントのお向かいは世界遺産のジェロニモス修道院。
このあとここに行きます。

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