前話のファーマーズ・マーケットの会場になっているのは、Nettelhorst Elementary School。建物の周りを飾るさまざまなアートが楽しいこの小学校は、創立が1892年、シカゴで最も古い公立学校のひとつである。前を通りがかって特に目をひくのは、フェンスのポストに結びつけられ、学校の外周をぐるりと彩るカラフルなファブリックたち。実はコレ、日本の七夕をヒントに創作されたものなんだそう。カラフルな短冊に願いを書いて葉竹に飾るように、この学校の生徒たちが毎日暮らすこの場所が、いい学校でありいい地域であるように願って、細長い布地をフェンスのポストに結ぶんだって。また、シカゴのゲイ・コミュニティのど真ん中という地域性から、ファブリックのカラフルな色は、いろいろな人がそれぞれの違いを認めながら仲良く暮らせる、コミュニティの誇りとしての表現でもあるんだって。この学校、シカゴの公立学校としては初めてで唯一、プライド・パレードにも参加しているのだ。このところ市の予算カットで大変な苦労を強いられているシカゴの公立学校制度だけれど、こういうユニークな学校がユニークな個性を生かしたまま存続していけるよう、ワタシも短冊ファブリックに願いを込めよう。
↓ こちらは、ホントに七夕そのもの。街路樹に結びつけられた子どもたちの願い。
↓ 干し草を積み重ねたようなプランターが舗道を飾る。
↓ その他にも楽しいアートがいっぱいの校舎。
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